ソラマメブログ

2009年05月24日

救済としての仮想世界

雑感『ネトゲ廃人』芦﨑治著を読んで…… - 羽鳥操の日々あれこれ
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『ネトゲ廃人』を読み進むうちに、不思議な感覚に囚われていった。
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描かれている人のリアルとバーチャルの境目が私の中でも溶け出して、感覚の逆転が起こっていく。
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芸術がそうだ。表現している世界が、芸術家にとってのリアル世界である。
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そうならなければ、芸術家廃業である。
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飛躍だが、もしかすると、‘これまでに成功した宗教は、リアルとバーチャルを逆転させたまま、目覚めさせないで帰依させてしまう装置を上手に作り出したのではないか’という疑問が浮かんできた。
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宗教の場は、現実社会での適応障害、生まれながらの不運、予期せぬ出来事から突き落とされる不幸、心理的・身体的な痛み、そうした諸々の不安から一時でも逃避させてもらえる装置が用意されている。つまり五感を通して和らげてくれる。
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芸術も宗教も、魂の救済が行われる。
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入り口はネットゲームも同じかもしれない。
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しかし、何処かが違う。
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どこがどう違うのか、明確な答えをすぐには得られそうにないのだが、そのままだと居心地が悪い。
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とある...
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個人的な感触で言うと どこも違わないような気がする
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あえて言うならば 社会的に 承認/認知 されているか されてないかの違いぐらいだろう
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物事には全てダークサイドが存在する
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魂の救済は魂の交流のみにおいて成されうる
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現実において それが不可能である時に 仮想現実が必要とされるのは 当然のこと ものの道理 というものだろう...

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